40代からのおしゃれ再構築マニュアル

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
00BB30A3-631C-4572-B4A4-05B4FCFE3548

フリーアナウンサーの中村江里子さんがインスタで、「30歳から仕事以外ではファンデーションを塗るのをやめていたのに、20数年ぶりに毎日のファンデーションを再開」と発表。

コロナ禍で子供の送迎と買い物以外は在宅で、外出時もマスク着用にも関わらず、むしろそんな時だからこそ意識的におしゃれをして、自分のために人生を、毎日を楽しむ。

その最も簡単で自分だけで出来る方法が、女性にとってメイクやファッション。

私はこの投稿に大いに共感しました。

 

40歳からおしゃれを再構築する理由

私は今年の抱負のひとつに「おしゃれを再構築する」ことを掲げました。

その理由は、2つあります。

40代に入ってから、髪の毛質、肌質、体型、顔の輪郭、首の色、もっと細かく言えば、お尻や胸の位置、デコルテや二の腕の肉感などが変わり、今まで蓄積された「自分が似合うと思っているスタイル」に違和感を感じ始めたこと。

そして、30代までの約20年間の買い物と多様なサービスへの「おしゃれになるための投資」の結果、腹落ちした結論。

「結局のところ、自分のスタイルは自分で見つけて、確立するしかない。」これに尽きます。

 

いくら店員さんと親しくなって親身なアドバイスをもらえても、

どれだけパーソナルスタイリストにコーディネートを考えてもらえても、

いくらでも Youtubeやインスタで世界中の最新情報を参考にできても、

本当に似合う、魅力が内側から輝く、自分のスタイルは誰も教えてくれません。

 

それは、仕事探しや恋人(結婚相手)探しのように、様々な求人情報やマッチングアプリやコンサルサービスがあっても、それだけで、天職や生涯のパートナーがみつからないのと同じ。

テクノロジーでCRM(顧客管理)の精度が上がっても、AIが提案してくれるのは、枝葉の部分。自分のオリジナルとなる幹の部分は、自分しか分からない。自分にしか作れない。

 

最近では、より個人の根幹に近い提案をするために、事前に価値観を探る質問に答えるマッチングサービス(例えばAI婚活)も増えてきました。質問の精度の向上により結果の精度も比例するので今後に期待ですが、質問に答えるという作業で明らかになる顕在化している価値観は既にあらゆるメディアで操作されている価値観なので、現状レベルでは、質問に答えるだけで「ぴったりが見つかる」方法には疑問があります。

だから、意識的に幹と向き合わなければ、この先ずーっと、なんとなく気になっていたモノ、なんとなく好きなモノに囲まれることはできても(それはそれでHappyだけど)、常にもっと自分を満たす何かを探し続ける「永遠の迷子」になる。(もしくは、「永遠の消費者」とも言えるかも。まさしく資本主義経済の申し子。)

でも、やっぱり、数年前に『フランス人は10着しか服を持たない』という本がベストセラーになったように、みんな心の奥では「永遠の迷子」から抜け出し、少ない服で上手に着まわせて数より質のよい物を大切にするライフスタイルに憧れているし、実際に、スタイルのあるおしゃれな人というのは、永遠の迷子ではない。

自分のワードローブを把握し、スタイルが確立されているから、セールで衝動買いしないし、常にもっと素敵な何かを探してもいない。

 

じゃ、幹は何から作られたか掘り下げていくと、根と土壌と環境。

また、哲学者・教育者の森信三先生は『修身教授録』の中で人間を作る3つの要素は「血・育ち・憧れ」と言っています。

そして、これをもっと掘り下げたのが、フランスの社会学者ブルデューの『ディスタンクシオン』。趣味や自分の好きなものは自分の意思で選んだはずなのに、実は文化の受け取り方にある共通性やパターンが生まれている。その理由を、膨大な調査と強力な理論によって解き明かしました。それをわかりやすく説明しているこちらの100分で名著のテキストはおすすめ。HNKオンデマンドで視聴もどうぞ。
↓    ↓    ↓    ↓
100分で名著「ディスタンクシオン」第1回「私という社会」

 

つまり、自分のルーツを探り、知って、それにOKを出すということ。そこからしか、魂レベルでしっくりくる、またそれを見る人にとっても心地よいおしゃれは作られない。そんなことを最近ずっと考えています。

と、ここまで「おしゃれを再構築する」という今年の抱負に至るまでの経緯と理由を長々と書いてきましたが、ここからは実際に私が行ったステップをご紹介します。

 

<step1>なりたいイメージに近い雑誌を選ぶ

いつも感心するのが、日本のファッション雑誌の探求心と細分化。これを活用しないわけにはいきません。

まずは、数あるファッション雑誌の中から、自分のなりたいイメージに近い雑誌を1冊選ぶところからスタート。

主要な女性ファッション誌を年代別に検索できるこちらのサイトを参考に。

 

自分の方向性を決める大事な作業。年に何度もやるわけではありません。せっかくだから、毛嫌いせずに、自分の年代の雑誌を全て立ち読み(ダウンロードしてipadでパラパラと眺める)がおすすめ。

そうしてみえてくるのが、雑誌って年齢が上に行くほど趣味嗜好よりも、年代と家族構成と年収(不可分所得)によって大体カテゴライズされているという事実。前出のブルデューが言うように、経済資本と文化資本の相関図が当てはまるなと実感します。

 

雑誌だけでなく、インスタでフォローして参考にしたい人を見つける時も同じで、自分に近い、もしくは、数ヶ月出費をセーブして背伸びすれば買える物を身につけている、そういうライフスタイルを送っている人をまずは参考にすること。

例えば、オリビア・パレルモなんてめちゃくちゃ素敵だけど、全身の総額数百万はくだらない人は参考にならないということ。目の保養にはいいけど。

あと、私の意見ですが、スタイリストさんが書いた本はあまり参考になりません。コーディネートで使用している物は私物と言っても、職業上経費で落とせるか、売価より安く、特殊な物を手に入れられる人たち。そして、スタイリストは他人をスタイリングするプロであって、自分をスタイリングするプロではないから。ここで参考にしたいのは、自分の根幹やライフスタイルに沿って集めたもの/集まったものに囲まれている人たち。生き方も含めて自分のオシャレを追求することを目的とするなら、参考にならないと思うのです。(あくまでも私の意見)

 

<step2>真似したいコーディネートを5つ選ぶ

雑誌が決まったら、直近号を2、3冊購入。

その中から、「手持ちの物で真似できそう&真似してみたい」全身コーディネートを5つ選ぶ

全身というのはつまり、服だけでなく、靴、バック、アクセサリーなどの小物類全て。

「なんか素敵なバランス。手持ちのアイテムに少し足せば真似できそう。」というコーディネートです。

その5つのコーデを、紙の雑誌なら写メ、デジタルで読んでいる場合はスクショして携帯の写真に保存。

「参考コーディネート」というフォルダを作ってそこに保存して、いつでもすぐに確認できる体制を整える。

ここで大事なポイントは、モデルさんの全身写真だけでなく、端っこに書いてあるコーデの詳細欄(ブランド名と価格が書いてある部分)もちゃんと含んだ画像を保存すること。

 

<step3>ブランドを検索して歴史を知る

音楽で言えば、生まれつき絶対音感を持っている人がいるように、やっぱりファッションでも、生まれつき色・形・素材の質感の組み合わせが天性で分かっちゃう人がいると思います。

でもこういう生まれつきセンスがいい人はすごーくマレ。私たちが一般的に思う「センスがいい人」は後天的な要素です。

センスがいい人が共通して言うのが「おばあちゃんやお母さんがオシャレだった。」

これが何を意味するのか?つまり、おしゃれを意識しないうちから、モノの歴史を肌で感じ、ファッションの歴史を身近でみてきたということ。

さらにオシャレな家庭を取り巻く文化的要素、映画、音楽、本棚に並ぶ本、家具、大人の会話、連れていかれる場所、親の交友関係の全てがセンスを育てる環境になっているということ。

一言でいうと「歴史」の違い。だと思うのです。

特に洋服で言うと、ヨーロッパの人たちにはかないません。洋服もバックや靴などの革製品も装飾類も、向こうから来たものですから。

じゃ、私たち日本人がセンスを磨くために何ができるか?と考えたら、歴史を知ること。

そこで、先ほど保存した「端っこに書いてあるコーデの詳細欄」が活きてきます。

ひとつひとつのブランド名(聞いたことがあるとしても)をネットで検索。

ブランドの歴史、コンセプト、デザイナー紹介の3つをチェック。

こうやっていくと、自分が素敵だなと思うブランドが同じ国や時代の発祥だったり、デザイナーが下積みしたメゾンが同じだったり、高価なだけじゃない職人のこだわりと技に納得したり、素材に発見があったり。

深掘りすることで、なぜこれにピン!と来たのか、どこかで自分の軸に繋がる部分が見つかるのです。

 

センスがいい人は、色・形・素材の質感の組み合わせがグチャグチャではなく、身につけているモノと自分の歴史がちぐはぐじゃないのです。

それはこの素材とこの素材が合うとかこの組み合わせは意外性があって面白いというような表面的な話ではなく、一見しただけでは分からない部分の幹や根っこレベルでの相性が合っている、だから素敵に見えるということなのです。

ファッショニスタのファッションが一見素人目には理解不能で斬新な組み合わせに見えても、業界人には評価されていたり、なんとなくひとつにまとまっているように見えるのはそこに理由があるのだと思います。

だから、モノの背景や歴史を知ることはとても重要。

これがモノを見る感性を磨き、生き方の根底からセンスアップする方法です。

 

<step4>手持ちの服で再現「真夜中のひとりおしゃれ会議」

いよいよ、5つの真似したいコーデを手持ちの服で再現してみます。

頭の中でイメージしたり、床に置いて合わせるのではなく、実際に鏡の前で着てみること。

真夜中にオススメするのは、邪魔が入らずに集中するため。ひたすらクローゼットの中の服を引っ張り出して、試着を繰り返す作業は結構体力と集中力が必要だから。好きな音楽をかけて、ゾーンに入りましょう。

そして、真似っこコーデを身につけた自分を全身鏡ごしに写メって記録。フォルダ保存。これ絶対に忘れないように。翌日から数日おきに、その写真を眺めるためです。自分を客観的に見ることがすごく大事なんです。

そしてもう一つ大事なこと。それは、実際に外で試着してみることです。コンビニに行く程度の簡単な用事で、一度全身コーデをして外出してみましょう。

「写真ではすごく素敵!」と思ったコーデも、歩いてみるとしっくりこなかったり、

「なんか違う」と思ったコーデでも、陽の光の下では素敵に見えたりしますからね。

 

<step5>足りない物をリストアップ

ひとりおしゃれ会議で手持ちのもので代用できるものと、コーデを完成させるのにどうしても必要なものの区別がついたら、ショッピングリストを作ります。

その時、ただコーデを完成させるのに足りないモノを書くのではなく、合わせたいコーディネートの他の要素も書いておき、欲しいモノに下線を引いておく。
例えばこんな感じ。

× グレーパンツ

グレーパンツ+ダウン+白スニーカー

 

理由は、いざ買い物に行ったりネットで探すときに、何でこれが欲しいのかすぐに思い出せるようにするため。ショッピングリストを眺める度に、全身コーディネートを思い出せるようにするため。

こうやってショッピングリストを作成することで、セールでの衝動買い、出番のない服の購入を防ぎ、方向性の合ったワードローブを揃えていく道しるべを見える化します。

これは私の経験ですが、自由気ままに買い物をすると、パッと目につく「メインアイテム」ばかりを買ってしまいます。でも、コーディネートの真似をしてみると気づくのが、サブアイテムの大事さ

計画性がないままだと、売り場で地味な場所に置かれているサブアイテムを見過ごしてしまうし、そこにメインアイテムと同じくらいの投資する意味や理由を見出せません。

でも、オシャレはサブアイテムが支えていると言っても過言ではないほど。

そして、方向性の合っているサブアイテムが揃ったら、オシャレをすることは難しいことではなく、また着まわしに幅が生まれ、結果的に、永遠の迷子から抜け出せる。

つまり、少ない服で上手に着まわせて数より質のよい物を大切にするライフスタイル、センスのいい人になれるのです!

 

<補足>最も参考になったファッション本

スタイリストさんの書いた本や、海外のファッションブロガーの本など、今年に入って7冊ほど読み漁りましたが、一番参考になった本はこちら。

152cmだっておしゃれはできる! ~小さな天才、エディターJ「ワンパターンでうまくいく」~

41-sneNaKBL._SX351_BO1,204,203,200_

上記では、雑誌を参考にしろと言ってきましたが、正直なところ、低身長には雑誌モデルのスタイルが参考にならないものもある。(全てではありません。だからまずは雑誌を参考に!)

この本の著者は、スタイリストではありません。雑誌編集者さん。サラリーマンのキャリアウーマン。だからこそ、著者個人のライフスタイルが見えるリアルなコーディネートがすごく参考になります。

例えば、雑誌の作り企画ではない、内勤の後の夜の会食とか、雨の日に外で打ち合わせの日のコーデなど。

著者は、小学館の50代の(過去に編集長も務めたレベルの)編集者さんなので、サラリーマンとしては高給取りです。だから、紹介されているコーデにもラグジュアリーなものも多いけれど、多くのコーディネートにおもちゃピアスやかごバッグが使われていたりするところがすごくリアルです。(ラグジュアリーバッグは素敵だけど、重いし、実際はあまり使えませんよね。そんなところが垣間見れて共感!)

身長152cmの著者が、センスよくスタイルよくバランスよく、品よく清潔に見えるために試行錯誤して編み出したコーディネート術は、身長に関係なく、本当に誰にでも使える素晴らしいセンスアップのコツばかりです。

・事前に小物コーデ(バック&靴の組み合わせ)を数パターン作っておく

・色は小物を入れても3色まで

・カジュアルには小物にラグジュアリーで大人ぽく魅せる

・あえてフラットシューズをはく理由など

手元に置いて定期的に見たい良書です。
152cmだっておしゃれはできる! ~小さな天才、エディターJ「ワンパターンでうまくいく」~

 

それでは、会うたびに美しく!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*